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原因

境界性人格障害の原因はさまざま

境界性人格障害の方は、特徴して「周囲の人から見捨てられるのではないか」という強い不安があります。そのため、育て方や育ち方に問題があったのではないかと考えがちです。確かにそれも多少関係していますが、原因はそれだけではありません。

また、原因ときっかけは違います。原因は長い時間をかけて用意されているもの、きっかけは境界性人格障害が「発症」する最後の一押しとなるものです。境界性人格障害は、たくさんの原因、きっかけが複雑に絡み合っておこります。たとえば、過去に自分を認めてもらえなかった体験や心が傷ついた体験があり、それが際限するような状況に再びでくわしたことをきっかけに発症することが多いようです。以下では、原因やきっかけとして多く見られるものをご紹介します。

原因 内容
遺伝 遺伝的な要因が関係しているという意見があります。一卵性双生児が二人とも境界性人格障害と診断される確率は、二卵性双生児の約5倍であったという研究報告もあります。ただ、遺伝的な要因は薄いと主張する専門家もいますのでまだはっきりとはわかっていません。
育て方・育ち方 同じような条件で生まれても性格が異なります。ストレスへの強さや傷つきやすい性格などの傾向は個人によって異なります。親の影響、両親の関係、育った環境などが影響します。思春期の友人関係も大切な要素です。
時代背景 親の育て方、子供の育ち方は少なからず社会の傾向を反映します。
脳の発達障害 子供の成長過程で脳に障害を生じることを脳の発達障害といいます。発達障害には、ADHD(注意欠陥性多動性障害)やLD(学習障害)などがあります。これらの障害を経験し、適切な治療を受けられなかった人は、境界性人格障害を起こすことが多いようです。
急な変化 親しい人との別れや大きな失敗が境界性人格障害のきっかになることがあります。
若い女性に多いのは離別と中絶による心の傷が重なった場合
セロトニン系の減少 セロトニンという脳の神経伝達物質を介してはたらく機能が低下していると、衝動性やイライラ、自殺の恐れが高まるといわれています。

生まれもった性格ではない

境界性人格を生まれもった性格だと決め付ける人もいますが、そうではありません。本人も周囲の人も自分を責める必要はありません。この障害は永久に続くものではなく、思春期から青年期などにはじまる感情と行動の失調状態です。多くの人は、30代の半ばあたりから落ち着いてきます。

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